周りの人ともっと分かり合って人間関係を良くする方法:決めつけや押しつけをしないように自分を主語にしたIメッセージで伝えよう

表面に現れる言葉や欲求に囚われると、相手が見えなくなります。
相手が求めていること、言っていることに囚われずに、言葉や声にならない思いや気持ちを感じていきます。



「無視するな!」

このように要求されると言われた側も、「うっ」ってなって、自己防衛のために反論したくなったりします。



この時、聞き手としては、
「なんで無視するなと言っているんだろう?」
「その奥にある感情や欲求はなんだろう?」
「この人が本当に伝えたいことはなんだろう?」
と感じていきます。



すると、
「僕にとって大切な存在である君に大切にされていないと感じていてさみしい(感情)」
「僕は君ともっとちゃんと認められたい、大切にされたい(欲求)」
といったことが出てきたりします。



話し手としても、感情的になると、根っこにある感情や欲求に気づかずに、ただ表面的な問題を満たすために要求してしまっていたりします。
このように表面的な要求だけしか言葉にできていないことは多いです。



表面的な要求や言葉で、
「この人はそうしたいのか。そう思っているのか。」と
決めつけることで、それ以外の思いや気持ちが見えなくなってしまうからです。



本人すら、自分の感情や欲求に気づいていないことも多くあります。
ちゃんと感情や欲求に関係する大事なところを聞いていくことで、話し手がさらに奥の気持ちを感じて語り出します。



奥にある感情や欲求を捉えられるまで、出て来た言葉や要求に反応せずに、じっと聞き続けます。



「なんでこの人はそう考えているのか、感じているのか。」

出て来た言葉や目の前の相手の姿だけでなく、その言葉の背景を感じていきます。
心の奥底の思いや気持ちに集中していきます。



感情が出てきたら、その感情を生んでいる理由にも意識を向けながら聞いていきます。



これまで自分の奥底にある感情や欲求と向き合ってこなかった人はなかなか感情や欲求を言葉にすることができない人がいます。それは時にはしんどい作業だったり、恐かったりするので、表面的な話題に逃げようとしたり、本当の望みとは違うことを言ったりします。

こんな時に、聞き手が表面的な言葉や話題に流されたりしていると話し手も安心して話せなくなります。聞いている自分の心がゆれるということは、話を聞くことよりも、自分の考えや感情のうごきが先にたっているということです。こんな時こそ、聞き手はどっしりと心を動じずに聞き続ける姿勢が大切です。





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