くりが感覚開き・心開き・自分開き人になるまでのパーソナルヒストリー

僕は、もともと完璧主義の性格で、2 年前まで、どこまでやっても「まだ 足りない。」という気持ちで、どこまでやっても不安で落ち着くことができませんでした。 とても思い込みが激しくて、ネガティブに捉えたり考えたりして苦しんだ り、頑固でこだわりが強く周りの人ともうまくやっていけなかったりしまし た。例えば、「必死で頑張っている人が近くにいるのに、休んだり遊んだり してはいけない。」という思い込みで、休まずに無理して頑張る人間でした。


中2から DJ をやり始めたり、学校という場所に合わなかったり、同年代 の人や周りの大人と考えや感覚が合わなかったりと変わり者だったので、「周りから理解されない」「話や気持ちがわかってもらえない」と孤独感と さみしさを感じていました。そのせいか、「わかってほしい」「認めてほしい」 という承認欲求が強くなり、認めてもらいたいがために周りに合わせようと して、自分を押し殺すこともたくさんありました。そして、認められないと本当に傷ついて落ち込むことが多かったです。逆に自分とは違う人の話を聴 いて理解することができなかったことにも悩みました。


物心ついた頃から、「世界を平和にしたい!」と意気込み、正義感が強すぎたり、理想が高すぎたりして、周りに批判的で、実際に否定や攻撃をしてしまうことや相手を傷つけてしまったこともたくさんありました。


中学生時代に自分のお金が盗まれ続けていたことによる人間不信から、 しばらくの間、家族のことも信じられなくなり、家では部屋にこもり、家族 とはほとんど話もせずに、1人でご飯も食べる時期が中学から高校の3年ほど続きました。 大切な人に「裏切られた」という心の傷を背負って、「いざという時に人は 裏切る」という思いこみを強く持って、人を信じること・頼ることができず、 ほとんどのことを1人でやるようになりました。どこかでいつも裏切られる不安と恐怖に苦しんでいました。無意識に、大変な時に裏切られないように 自分から壁をつくったり距離を置いたりして、人を信じない/頼らないようになっていきました。


18 歳の時にフリーで現代美術の創作活動を始めました。19 歳の時に、「場所の記憶を知るとその場所の感じ方が変わる」ことを体感するアートプロジェ クトを企画しました。住居以外の使用目的で住居を借りることだけでもかなり 困難でしたが、非常識なアイデアに周りは「無理でしょ!」と否定したり、 相手にしてくれない人ばかりでした。自分の夢ややりたいことを、理解してもらえない、応援してもらいことが、悔しくて悔しくてしょうがありません でした。


その後、空き家や廃墟といった空きスペースを使ったアートプロジェクト” 東京ポケットプロジェクト” を 20 歳の頃から始めました。夢とビジョンだ けで、実績もない団体に 60 人以上のアーティストやスタッフが集まりましたが、プレイベントでの集客目標を達成出来ず、継続できなくなるという挫折を経験しました。多くの仲間が去っていきました。「人を信じることができない心の傷」もあって、自分を助けてくれる仲間がそばにいたのに、信頼できずに、 1人で多くのことを背負い込んだけれど、できなかったのが失敗の原因でした。


大学院生時代に結婚しましたが、約2年で離婚することになりました。 元妻との離婚騒動で生活も心もボロボロだった時に、恩師から「もっと貢献し ろ。」と言われて、今の状態では応えることができないことを伝えて、研究を休むことになりました。これは、当時の僕は「役立たず」と言われた ように感じて、とても悔しかったんです。「こんなに弱っているのに誰も助けてくれない。状況や気持ちをわかってもらえない。」と本当に孤独を 感じていました。それまで仲間として一緒に研究をしていたメンバーからも 声はかけられず、「今までのつながり、関係ってなんだったんだろう?」と 仲間や友達がわからなくなりました。結局、「役に立つかどうか」でしか、 僕という存在を求めてはおらず、余裕がなく、その相手や場に貢献できなくなった途端に「役立たず」と見放されるのかと思い込み、本当に苦しみま した。


表面的には人を信じようと努力するけど、ココロのどこかで信じきれず に、自分一人で仕事や責任を背負い込みすぎて、いっぱいいっぱいになっていきました。ちょっと問題が起きたり、相手に何か言われると、「また裏切られるのでは?見捨てられるのでは?」という不安と恐怖がよぎって、 望んでもいない負の結果を心配してばかりしていました。フリーランスだっ た時期は、仕事にも学校にも行っていなかったので、「こんなに何もできない自分、世の中のためになっていない自分は生きている価値はない。」「このまま目が覚めなければどんなに楽だろう。」と死ぬことを何度も考えるようになっていました。


そんな時、意識したことが現実化するという潜在意識の仕組みや望みを潜在意識に届けるイメージング、自分の思考や感覚感情に気づいていくメタ認知、自分のやりたいことと実現方法を明確にしてやる気を引き出していくコーチング、自分や相手の話や気持ちをありのままに聴いていく傾聴やカウ ンセリング、過去の自分を認めて過去の記憶や心の傷を癒していくヒプノセ ラピー、自分の感じ方に執着するのではなく出来事を多様な感覚で捉えられるようにする感性開拓と出会いました。


それまでの僕は、本当は望んでいない、負の期待=心配ばかりして、悪いイメージをしていたから、それが結果となっていたということに、初めて気づきました。それからは、本当に望んでいる事を意識しながら、良いイメージをすることを習慣化しました。 それまで、無意識的につながりやすかった、悲しみや悔しさ、孤独感、自己否定感などを生み出しにくくする自分ルールをつくり、負の感情を生み出 している思い込みを手放し、喜びや幸せを感じやすくする自分ルール(信念) をつくるようになりました。


メタ認知を通して、自分が考えていること、感じていることを認知することで、自分で自分の考えや気持ちを認めていくことができるようになりまし た。自分の思考や感覚感情を俯瞰して認知できるようになったことで、自分の思考や感覚感情を生み出す環境や出来事などのパターンに気づくことがで きるようになりました。望んでいる思考や感情を生み出している環境要素や出来事を、自分の環境や予定に入れていくことで、自然と自分を良い思考や感情へと導いていけるようになりました。逆に、避けたい感覚感情を生み出す、環境や出来事を避けることができるようになりました。


感じ方を広めて深める方法を探究していく中で、ひとつのものごとをいろんな感じ方で捉えられるようになりました。ある考えや感じ方に囚われず、 自分で自分がどう感じるかを調整できるようになりました。一見、大変で辛そうな出来事に対しても、前向きに捉えて、エネルギーに変えていけるようになりました。


相手の話をありのままに聴くこと、相手を感じる感覚、相手を尊重して 真剣に関わることを身につけることができました。自分が徹底的に聴くこと で、それまで分かり合えなかった人とも分かり合えるようになりました。 相手中心に観ることができるようになって自分のエゴやこだわりが弱まった ことで、周りの人とも仲良くあれてうまく付き合えるようになりました。


「答は全て正解」「答は百万通りある」「ものごとに良い悪いはない。すべて オッケー!」という考えと出逢い、「それまであぶれもので孤独だった自分も認めてくれる、役に立つかではなくて観てもらえる、存在してもいい、生 きていていいんだ!」と思えるようになりました!


その後、出会った仲間は、本当に愛の存在で、何ができるからとかではなくて、自分と関わってくれました。役立たずと突き放された悔しさがあっ たからこそ、そんな優しさや愛が身にしみています。そして、自分もそういうふうに、ジャッジせず、期待せず、ありのままに認められるようになりたいと思う様になりました。現在は、すべての人が安心してありのままでいられる世界をつくるために、自分と人と世界と仲良くいられるようにするために、自分を救ってくれた、イメージング、メタ認知コーチング、 傾聴やカウンセリング、ヒプノセラピー、感性開拓などを伝えて、体験して もらえる活動をしています。