世界を感じるための方法:アクセサリーにつくるのに使う素材を探しながら道を歩こう

どんなかたちがいいか
どんな色がいいか
どんな素材がいいか

自然と
石や
葉っぱの
かたちや
色が
観えてくる


この色がいい
このかたちかわいい

色やかたちの
自分の好みも
観えてくる

いつもの道にあるものが
宝石のように観えてくる






これまでの世界を感じる方法リストはこちら
他の方法も知りたい方はどうぞ。


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【自分の感覚を“ひらく”3時間】第一回 感覚開きカードを使った身体感覚を豊かにするワークショップ

10年以上、日々、感じる方法を見つけたり、実践したりしてきた成果が、約250枚の感覚開きカードになりました。感覚を開き、感性を豊かにするための方法・コツが詰まっています。この感覚開きカード、12/2に原宿で初公開することになりました!!


「世界を覗く窓(観方/感じ方)を変えると、世界は簡単に入れ替わってしまう」


これは、僕がフリーランスとして創作活動をしていた10代後半に作品ファイルの冒頭に書いていた言葉です。
慣れてきて麻痺した感覚を、感じるための作品(装置)によって、再び感じられるようにする。

この「感じる」ということをライフテーマとして、しばらくは「世界を感じるための道具=センスウェア」を制作してきました。その後、「用意した感じることを受け手がそのまま受け取るだけではダメだ!」と気づき、人の感じる感覚を豊かにするための道具や方法を探究するようになりました。


"見慣れた風景、歩き慣れた道、よく知っている人、感覚を開けば、また新しい何かが感じられてくる"

"世界は常に新しい"


カードに書かれた指示を実践することで、感覚を開き、観点を広げ、環境や出来事をより豊かに感じられるようになります!五感(視覚ー聴覚ー嗅覚ー味覚ー触覚)や散歩(環境をより豊かに感じて散歩をより楽しくする方法)、自分(自分が感じていることを感じるための方法)、観点(観点を増やすための方法)の8種類のマークが裏に付けられており、利用する人のその時の重点テーマや問題意識に沿って、カードを選んでいくことができます。利用者のみなさんが自分に合わせて感覚を開いていくことができます。


感じるカード例
・目を閉じて歩いてみよう
・特定の色に注目して歩こう
・ゆっくり動いてみよう
・ものを擬人化してみよう。仲良くなれそうか、強いか弱いかなど感じてみよう。
・楽器の材料を探しながら道を歩こう
・音を通して自分の後ろを感じてみよう
・絵画のように風景を鑑賞してみよう
・目を閉じて何かの音を出してもらって何の音か当ててみよう
・二度と体験できないものとして感じてみよう


参加者のテーマや問題意識などから当日使うカードを選び、いくつかの方法を実践していきます。

*実践したカードは持ち帰ることができます。継続して感覚開きカードWSに出るとカードをコレクションして楽しめます。


▷内容:
チェックイン:それぞれが開きたい感覚についてシェア
ガイダンス:感覚を開くこと/感覚を豊かにするコツ
ウォーミングアップ:原宿テラスを感じて感じたことを言葉にしてみる
感覚開きカードを用いた感性開拓実践
公開セッション:それぞれの実践事例と感じたことを皆で振り返りながら、現在の課題点に気づき、ポイントの解説とアドバイスを行っていく。
クロージング:それぞれが感じたこと/気づいたことのシェア+講師からのメッセージ


▷このワークショップは、こんな方に向いています。あるいは、こんな方の参加をお待ちしております。

・自分の感覚を開きたい方。
・感性/直感をより豊かにしたい方。
・環境や風景をより豊かに感じられるようになりたい方。
・自分の観点を広げたい方、多様にしたい方。
・直感に従ってよりよく生きたい方。
・感性を育む授業や研修などを行いたい方。


▷時間:14:00-17:00(終了後は原宿テラスで簡単な懇親会を行います)


▷参加費:3000円(感覚開きカード代/コーチングセッション代/懇親会費を含む)


▷定員:20名


▷申込:事前に栗林まで ( kuricreation★gmail.com )まで、お名前、割引希望の有無、ご連絡先(携帯電話+メールアドレス)を書いてメールでご連絡ください。*★を@に置き換えてお送りください。


・栗林賢(くりばやし さとし)
プロフィール
中学二年の時から気づいたら楽器屋を巡っていてDJを始める、自分の中学からは誰も行ったことのない高校を自分の目と感覚で選んで一本で受験する、など周りに惑わされずに自分の声と感覚に従って生きる。高校卒業後は一週間で美術予備校を辞めてフリーランスで創作活動を始めるも、ものすごい孤独な中、毎日自分と向き合い、この時の気持ちを毎日泣きながら書き出す日々を乗り越えて、ある日「目の前に道はなく、真っ暗なものだ。その暗闇を自分が歩くことで道ができる」と気づき、自分の道を歩き始める。

現在は、自らが感じていることを感じる”メタ認知”の実践研究を通して,自分の声を聴き,自らを突き動かす要素に気づくことで,自分に合う/自分を高める/自分を活かす生活を創造していく生き方を探究している。

特に、感覚を豊かにすること、環境を豊かに知覚できるようにすることをテーマとして、さまざまなツール制作や実践を行っている。約250個の感性開拓方法をまとめた感覚開きカードを使ったワークショップやフィールドワークを行っている。

東京日の出町の山奥にある古民家滝本にて、皆がありのままに過ごせる、子供と大人が自由に学び合う、デモクラティックコミュニティをつくっている。「感性は暮らしを通して日々育まれる」という想いから、共同生活を通して感性を豊かにする滞在プログラムも行っている。

感性開拓研究家/感性開拓コーチ。大学講師(横浜美術大学湘北短期大学文教大学)。

感覚開きカードワークショップin御嶽山+御嶽神社〜山ー森ー自然ー神社空間を感じる、感覚を開く〜

感覚を開き、感性を高めるための方法/コツが詰まった約250枚のカードが完成しました!

この5年間、調査・探究・実践してきた成果が詰まっています。


カードに書かれた指示を実践することで、感覚を開き、観点を広げ、環境や出来事をより豊かに感じられるようになります!五感(視覚ー聴覚ー嗅覚ー味覚ー触覚)や散歩(環境をより豊かに感じて散歩や旅をより楽しくする方法)、自分(自分が感じていることを感じるための方法)、観点(観点を増やすための方法)の8種類のマークが裏に付けられており、利用する人のその時の重点テーマや問題意識に沿って、カードを選んでいくことができます。利用者のみなさんが自分に合わせて感覚を開いていくことができます。


このカードの披露もかねて、感覚開きカードを使ったワークショップおよびフィールドワークを行います!


感じるカード例
ものを擬人化してみよう。仲良くなれそうか、強いか弱いかなど感じてみよう。
遊びやおもちゃの材料を探しながら道を歩こう
音を通して自分の後ろを感じてみよう
絵画のように風景を鑑賞してみよう
目を閉じて何かの音を出してもらって何の音か当ててみよう
二度と体験できないものとして感じてみよう


12/9 御嶽山〜山ー森ー自然ー神社空間を感じる、感覚を開く〜

10:30JR青梅線御嶽駅に集合〜17:00頃まで
*終了後、栗林自宅(古民家滝本)にて、希望者でお茶をしながら振り返りセッションを行う予定です。


このワークショップは、こんな方に向いています。あるいは、こんな方の参加をお待ちしております。

・自分の感覚を開きたい方。
・感性/直感をより豊かにしたい方。
・環境や風景をより豊かに感じられるようになりたい方。
・自分の観点を広げたい方、多様にしたい方。


参加申込:事前に栗林まで ( kuricreation★gmail.com )までメールでご連絡ください。*★を@に置き換えてお送りください。


定員 10名(最少遂行人数3名)


参加費 2000円+お気持ち(2013年3月までのお試し価格)
*お昼休みおよび終了後にひとりひとりに対して行う、感覚を開くためのセッション代を含む
*金額が理由で参加したいけど参加できない方は、できること払いでも受け付けます。ご相談ください。


*雨天の場合、雨だからこそ感じられることを感じたり、屋内でできる方法で感覚を開く内容にて行います。


*感覚開きカード自体にご興味がある方は栗林までお問い合わせください。現在カードを用いたワークブックも制作しており、いずれは、カードを用いてワークショップや授業を行いたい人用のワークショップもできたらと思っています。


案内人プロフィール
感性開拓研究家/感性開拓コーチ。大学講師(横浜美術大学湘北短期大学文教大学)。自らが感じていることを感じる”メタ認知”の実践研究を通して,自分の声を聴き,自らを突き動かす要素に気づくことで,自分に合う/自分を高める/自分を活かす生活を創造していく生き方を探究している。 特に、環境を豊かに知覚できるようにすることをテーマとして、さまざまなツール制作や実践を行っている。


制作および実践例1 「語りカメラ」 墨東大学感覚交換散歩演習I 
制作および実践例2 「感覚交換散歩」 墨東大学感覚交換散歩演習II 
制作および実践例3 「自転車を用いた環境知覚促進ツール」 

感性を豊かにしていく滞在型プログラム@古民家滝本(東京都日の出町)

東京日の出町古民家滝本にて、感覚を開いて、感性を豊かにしていく、滞在型プログラム、始めます。
興味のある方はぜひ参加してもらえると嬉しいです。

<主な一日の過ごし方>
・起床

・モーニングノート(自分が感じていること/考えているをとにかく書き出す)

・ヨガ(身体および身体感覚の変化を感じる)→瞑想/座禅

・散歩メタ認知/歩く瞑想(空間/環境の変化を感じる/環境変化により自らの感覚感情がどう変わるかを感じる)

・その日の献立決めメタ認知(今、何が食べたいのか、身体と心の声を聴く)

・朝食:料理+食事メタ認知(今、何が食べたいのか、身体と心の声を聴く/味見や食事をしながら感じていることに気づき、味と身体感覚との関係に気づいていく)+味覚開きトレーニング(例:利き○○/味の違いを感じ分けるクイズ/料理の構成物を感じるクイズなど)

・午前:ワークショップ1(1.5〜3h)*その時の参加者の問題意識やテーマに応じて内容は決定する

・昼食:料理+食事メタ認知+味覚開きトレーニン

・午後:各自が自由に探究*前日夜のコーチングでそれぞれがやることを決定しておく

・夕食:料理+食事メタ認知+味覚開きトレーニン

・夕食後:振り返りレポート+グループコーチン

*空き時間に希望者に対してオプション個人セッション


<費用>
宿泊+共同調理用食材 3000円 + ワークショップおよびコーチング料金 5000円
= 1日合計8000円(2013年3月までのお試し価格)
3名以上のグループ割引1人7000円
6名以上のグループ割引1人6000円

<申込>
コメントまたはメールでご連絡ください。
メール kominkatakimoto@gmail.com *@を小文字にしてお送りください。

<午前中に行うワークショップ一例>

1. 居心地メタ認知:自分が感じていることを深く感じ、自分を活かして生きることにつなげていく入り口として、今ここでの居心地を感じて気づき、積極的に自分を心地よく過ごせるようにしていきます。問いかけを通して、より細かく自分の居心地とそれを生み出す要素との関係に気づいていきます。
参考:東京にしがわ大学授業 http://www.tokyo-nishigawa.net/class/2012/08/2012-08-03.html


2. 作品鑑賞メタ認知:複数の写真作品や美術作品の中から自分が惹かれるものを選び順位付けし、なぜそれに惹かれるのかを探って言語化していきます。なんとなく選んだ作品に自分の価値観や感覚や在り方が関係していきます。その関係に気づいていきます。


3. 感覚交換散歩:他の人が街を歩いた時の音声を聞きながら歩くことで,他人の着眼点を通して,街を追体験する方法です.他の人の歩行プロセスを体験しながら,歩いている道に関する他の人の思いや感覚を音声で共有することで, 他の人の着眼点を通した空間体験を可能にします.着眼点の共有を支援し,受け取った着眼点を利用した環境の知覚を促進します.


4. 映像に関する知覚を豊かにする:映像情報から何を感受・知覚・解釈するか。さまざまな映像を実際に観ながら、映像や映像が映し出す環境に対する感性や観点を広く深くしていきます。他者と自分との観点や解釈の違いを共有していく中で、ある映像が鑑賞者にどのような心理的効果や感覚をもたらすかを実体験を通して学んでいきます。
*これは文教大学で行っている『映像情報論』を大学外用にアレンジしたものです。


5. 感じていることの言語化のコツ
(1)感情言語感覚言語:感じていることを感じる/伝える/知るためのボキャブラリーを豊かにしていくことで、感覚・感情の変化をより細かく感じる方法を実践していきます。感覚感情を認知・表現するための言語表現が豊かになることで、ソムリエなどのように感覚対象をより細かく感じ分けることができるようになります。感覚の微妙な違いに気づくことができます。

(2)様々なメモの仕方


6. 対話に対する視力をあげる:自分が普段どのように話を聴いているかに気づき、それによって対話相手の感覚感情がどのように変化していくかを感じるワークショップ。ペアになって会話を行い、録音した音声を聞返しながら、聴き方による話し手への影響、話し手の感覚や感情の動きを観察していきます。聴き方についてに話し手と聴き手が一緒に振返り、聴き方とその影響に関する意識を高めていきます。


7. 聴くトレーニン
(1)ディープリスニング:目を閉じて、耳に意識を集中し、聞こえた音をノートに書き出していきます。聞こえた音をそのまま擬音語として書いてもいいです。音を探してメモを取るという行為によって、聴覚が高められ、普段聞こえてこなかった音が聞こえてきます。

(2)フィールドレコーディング:リアルタイムで聞こえていた音と聞こえていなかった音を確認します。

(3)目隠しをして歩こう

(4)物体を叩いて音を出してみよう


8. 観るトレーニン
(1)色を観る
色に自分で名前をつける
色に関係する感情/感覚例を示し、それぞれがその色を選んだ理由/コメントを共有することで、色の感じをつかんでいく
色に関する感覚交換/感覚共有を行う
色の質、色の感じに対するいろんな人の感じ方を共有することで、色の感じ方を豊かにしていく→色に対する自分の感じ方をより豊かにする

(2)特定の形や色に注目して街を歩こう

(3)写真を撮りながら歩こう

(4)日の出/日暮れ時の空色の変化を観よう

(5)絵を描く

(6)耳栓をして歩く

(7)立ち止まって周囲の変化を一定時間観察してみよう

(8)木の葉の揺れを通して風を感じてみよう


9. 嗅覚トレーニン
(1)嗅いだにおいを書き出していく

(2)複数のお香を焚き、何と何を組み合わせたかを当てる


10. 味覚トレーニン

(1)利き○○

(2)味の違いを感じ分けるクイズ

(3)料理の構成物を感じるクイズ

(4)食べるものによる身体/調子の変化を感じる

(5)暗闇の中で食事をする


11. 触覚トレーニン

(1)温度を感じる

(2)湿度を感じる

(3)風の変化を感じる

(4)ものに触れて触感の違いを感じ分ける


12. 自分の声を聴く
(1)自分構成図:自分を構成する要素に気づこう

(2)やりたいことをすべて書き出そう

(3)自分が大切にしている価値観・ニーズに気づこう

(4)自分の感覚感情を感じよう

(5)自分の声を聴くための問いかけ集を使って

(6)これまでの自分を振り返ろう

(7)身体反応を通して無意識のこだわりに気づいていこう


13. インプロヴィゼーション(即興音楽/即興演劇/即興ダンスなど)を通して、相手を感じる感覚を育てる


14. 別の人格/性格になって生活して、感じ方の違いを感じる


15. 自然を感じるネイチャーゲーム


16. 瞑想
ヴィパサナー瞑想:今に集中し、その瞬間の体感/センセーションを感じていく


17. 詩や絵などでその日の自分を表現し、無意識的な変化を感じる

10/27鎌倉感覚開き散歩

10/27から新しい試みとして、『鎌倉感覚開き散歩』という企画を始めます!興味と都合が合う方はぜひ♪


古都鎌倉ー寺社空間/自然環境を感じる、感覚を開く〜

散歩で街や環境を感じる感性を豊かにしていく研究をしていた案内人と一緒に鎌倉の街を歩きます。


それぞれ空間や環境から感じていることをメモしながら歩き、自分が感じていることを感じていきます。
途中、メモの内容を見て、自分が何に着眼できているのか、何に重きを置いて空間や環境を感じているのかに気づいていきます。
次第に感覚が開き、自分の感覚が変わっていくことを感じます。


メモの内容をシェアして、他の参加者の着眼点や感覚を知ります。いいなぁと思うものがあったら、その後に取り入れて意識して歩いていきます。(他人の着眼点や感覚を通して空間や環境を知覚していきます)


休憩して、他人の着眼点や感覚で歩いて感じたことをシェアします。


その後、それまで参加者の中には出てこなかった着眼点や環境を感じるコツを少しずつ与えながら、さらに環境を豊かに感じていきます。


このワークショップは、こんな方に向いています。あるいは、こんな方の参加をお待ちしております。


・自分の感覚を開きたい方。
・感性/直感をより豊かにしたい方。
・環境や風景をより豊かに感じられるようになりたい方。
・自分の着眼点を広げたい方、多様にしたい方。


参加申込:FACEBOOKメッセージまたはコメントにて事前に栗林までご連絡ください

場所 10:00鎌倉駅に集合*どこを歩くかは当日の参加者の気持ちを聴きながら感覚で決めていきます

日時 10/27 10:00〜15:00頃まで

定員 10名(最少遂行人数2名)

参加費 第一回目につき満足度後払い または できること払い

*荒天の場合中止とします。当日朝7:00までに開催可否を連絡します。


案内人プロフィール
栗林 賢
感性開拓研究家/感性開拓コーチ。大学講師(横浜美術大学湘北短期大学文教大学)。自らが感じていることを感じる”メタ認知”の実践研究を通して,自分の声を聴き,自らを突き動かす要素に気づくことで,自分に合う/自分を高める/自分を活かす生活を創造していく生き方を探究している。 特に、環境を豊かに知覚できるようにすることをテーマとして、さまざまなツール制作や実践を行っている。


制作および実践例1 「語りカメラ」 墨東大学感覚交換散歩演習I http://bokuto-univ.blogspot.jp/2011/01/blog-post.html
制作および実践例2 「感覚交換散歩」 墨東大学感覚交換散歩演習II http://bokuto-univ.blogspot.jp/2011/02/ii.html
制作および実践例3 「自転車を用いた環境知覚促進ツール」 http://metacog.jp/projects/lkip/project002.html

映像情報論を振り返ってー共感覚を身につける

動画の知覚のところで試した、雰囲気を色で捉えるという方法は僕が最近気になっている方法だ。

ある友人が人を観て何色かを見えるという話を聴いて、その感覚を自分でも身につけたいと思ったことがきっかけだ。そういう意識を持って町中の人を観て行くと確かに色が感じられる。その友人はカラーチャートを見せながら、かなり細かい解像度で捉えている。透明度や触感(てかりのある、マットなとか)も感じている。あと、壁としてある色と奥にあるその人自身の色というのもあるらしい。

まだ僕はそこまでわからない。これからどう解像度を高めていくか、初心者としての僕がどう学習していけるか、その方法を考えていきたい。


この話題をしていると何人かの友人が反応してくれた。

共感覚」ということに通じていると。


共感覚」というのは、ある刺激に対して通常の感覚だけでなく異なる種類の感覚をも生じさせる一部の人にみられる特殊な知覚現象のこと。 例えば、共感覚を持つ人には文字に色を感じたり、音に色を感じたり、形に味を感じたりする。

自転車で風景を音楽化するのは、かたちや色などの視覚的要素を音に変換している。
これはツールでそういう体験を生み出しているけど、
一緒にやっている仲間の一人は普段から視覚的要素を音として聴いてて、それがきっかけで作った。

雰囲気や姿を色で感じるのは、触感とか空気感とか触覚的な要素を色にしているんだろうな。

そういうのに興味がある。


ちょっと調べてみたら、赤ちゃんは五感とかが未分化で結合されているらしい。
発達によってそれが分けられるみたいだけれど、なんらかの理由で結合が保たれた人は共感覚を持っているみたい。



感性や感覚を豊かにする方法として共感覚ということに興味があるのだろう。
今後も追究していきたい。


追記
友人にこんなの教えてもらいました。
僕は文字が色として見えるという感覚は全くわかりません。

映像情報論ー映像に対する感受・知覚・解釈を豊かにするワークショップ型授業の実践

今学期、文教大学の広報学科で映像情報論という映像に対する感受・知覚・解釈を豊かにするワークショップ型授業を行っていました。

この授業は、自分の感じていることを感じる、ものごとを豊かに知覚するという僕のテーマを、映像を対象に行ったもの。

今週、その授業の最終回を終えたので、ここにまとめておきたいと思います。
授業を振り返って考えたこと、学生の作品例、学生の感想などは別記事で書こうと思います。

このワークショップは、大学外でもやっていきたいと思っています。
興味のある方はコメントください。



■概要

映像から何を情報として受け取るか。
映像から何を情報として感受・知覚・解釈するか。
映像で撮影する環境や出来事から何を情報として感受・知覚・解釈するか。


映像表現が受け手にどんな感覚や感情を生むのか。
ある感覚や感情を表現したい時にどんな表現をすれば良いのか。


記号としての意味だけではなく、個人の感覚や感情によって、受け取る情報の量や種類が異なってくる。この授業では、映像情報から何を感受・解釈するか。さまざまな映像を実際に観ながら、感受や解釈を広く深くしていくことを実践する。また、他者と自分との観点や解釈の違いを共有していく中で、ある映像が鑑賞者にどのような心理的効果や感覚をもたらすかを実体験を通して学んでいく。


また、映像が映し出す環境に対する感受や解釈を広く深くしていくことも重要である。一流の写真家は、撮影対象から様々なことを感じ取っている。


さらに、ある感覚や感情をどう表現したら良いかを知っていることが重要である。
映像の感受・知覚・解釈・表現のプロセスを通して、ただビジュアルとしての映像表現ではなく、それが与える感覚までを含めて、映像素材を取り扱い可能にしていくことを目的とする。



■授業内容


第一回:自己紹介+ガイダンス
ー自己紹介ワーク(やっていること/自分を表すキーワード/好きなものごと/映像と私/授業に期待すること)


第二回:感じていることを書いてみる

まずは自分が感じていることを書き出してもらう習慣をつけてもらうために、モーニングページをやってもらった。
朝、起きたら一番にモーニングページを開き、そこに向かって頭に浮かんだことをどんどん書き出していきます。その瞬間に思いついたことを意識の流れそのままにノートに書き出していきます。

映像という対象を、写真ー動画ー環境(*映像が映し出す対象として)の知覚をテーマに、それぞれに対して感じたこと/考えたことを書き出してもらった。
まずは特別な指示も方法も与えずに、ただ書いてもらう。


第三回:質問/指示と共に写真を観る

写真に絞り、こちらが選んだ10枚の写真質問や指示を与えながら繰り返し観て行く、写真をより豊かに知覚する実践を行った。

例えば、視覚に注目して観る、音に注目して観るなどある感覚に限定して写真を観ることで、その要素について細かく深く感じられるということをやった。


・写真が表す物語を想像する

・映っている人物がどんな人物か推理してみる(プロファイリング)

・撮影者の意図/気持ちを読みながら観る

・その写真に映る人物/動物/植物/物の感情を考える

・写真に自分なりのタイトルを付けてみる

・写真に写っていない周りの風景画を想像してみる

・その後写真に写る場所や状況がどう変化するか想像する

・写真を漢字一文字で表すとどうなるか

などを行った。


この時の感想では、こんなにひとつの写真をじっくりいろんな観点でみたことがなかった、感情を表すボキャブラリーが足りないという感想が観られた。


第四回:感覚感情を表すボキャブラリーを増やす


第五回:感覚感情を表すボキャブラリーを増やす

感情を表すボキャブラリーを増やすために、まず自分がこれまで書いた言葉の中から、感覚や感情をよく表す言葉を紙にまとめて書き出してもらい、クラス全体で共有することをした。また、言葉の表現を豊かにする手段として、オノマトペ/創作擬音語と詩人の詩的な言葉を紹介し、写真をオノマトペや詩で表現してみるという実践を行った。


第六回:様々な写真表現

表現によって、与えられる感覚感情が異なることを体験するために、さまざまな写真表現事例を紹介した。


第七回:動画の知覚

中盤からは、対象を動画にして知覚実践を行った。

まずは動画は写真に比べて要素が多いため、まずは動画に映っている人物に対象を絞り、その人物の雰囲気を捉えてどんな感じがするのかを言葉にしてもらった。

続いて、その雰囲気を創作擬音語で表現したもらったり、色でいうと何色になるのかをカラーチャートから選ぶという実践を行った。この雰囲気を色で捉えることができる友人がおり、かなりの解像度で、透明度や触感も含めて色味の違いを捉えているという経験を参考に行った。普通の人でも明るいー暗いとか、暖色ー寒色くらいの感覚はある。この感覚をより細かく分けられるようになることで、言葉にはできないが、微妙な違いを知覚できるようになるのではと考えている。


第八回:動画の知覚

動画の見方として、動き、表情、音/声、感情/気持ち、時間、物語の展開、登場人物の人間関係、登場人物の心理変化を提示し、それぞれに注目して観るという実践を行った。また、登場人物になりきるという指示で動画を観るという実践も行った。


第九回:映画展開予測

映画のさまざまな要素とその変化を捉えることで、映画のその後の展開を予測するという実践を行った。例えば、ヒロインは人物Aといる時は曇った表情をしているけど、人物Bといる時は明るい表情に変わった→人物Aの元を離れて、人物Bと恋に落ちるだろうとか。最初、主人公と人物Cが電話で話した時喧嘩を売るような態度をとっている→後でこの二人は争い合うだろうとか。予測を立てていく。予測をたてる上で、様々な要素を捉えることが必要とされるので、映像の知覚のトレーニングとなる。


第十回:取り上げたい感覚/感情の表現パターン集をつくる


第十一回:取り上げたい感覚/感情の表現パターン集をつくる


第十ニ回:取り上げたい感覚/感情の表現パターン集をつくる

後半は、興味のある感覚/感情を取りあげて、どのような映像表現がその感覚/感情を受け手に与えるかを探していく作業を行った。

映像を観た時の自分の感覚/感情に鋭敏になってもらった上で、その感覚/感情を生み出す他の表現や事例を探してもらう。映像の作り手や企画者になる上では、このような表現パターンをいくつももっておくことが重要だと考えている。

この授業では、感覚/感情という観点に絞って表現パターンを集めていくということを行った。それぞれが取り上げた事例を全体やグループで共有しながら、吸収できるものは吸収して、表現パターン集を作り上げていく。


第十三回:表現パターン集を活用した映像作品制作

最後に、この表現パターン集を活用しながら、映像作品を制作した。それぞれ取り上げたい感覚/感情をひとつ決めて、作品をつくった。表現は、写真集、フォトエッセイ、動画など自由とした。


第十四回:制作作品発表会

制作作品を机の上に並べて、皆で作品を見て回りながら、感じたことを横に置いたシートに書いていった。


第十五回:制作作品発表会+講評

自分が作品を通して受け手に与えたかった感覚・感情と受け手からのフィードバックのギャップなどを元に、作品を再制作する。製本の仕方や文章表現など、表現したい感覚感情を増幅させるような工夫も観られた。
授業後半からは、特に気になった作品を取り上げながら、講評をしていった。